業務用エアコンを導入する場合には見積に注意しなければなりません。性能やデザインにばかり気を取られていると予算をオーバーしてしまう可能性があります。様々な業務用エアコンの中で最も工事の見積が安いのは壁掛け型です。壁掛け型で2.5馬力までのシングルタイプならば3.8万円で導入できますが、10馬力で室内機2台のマルチタイプだと13万円になります。
室内機1台のシングルタイプより複数使うマルチタイプの方が費用は高く、パワーが大きくなるほど高額です。最も見積が高いとされている天井埋込み型は、10馬力の室内機2台を使うマルチタイプだと21万円かかります。天井埋込み型の3馬力で室内機2台のマルチタイプならば12.6万円で設置でき、ほぼ壁掛け型で10馬力のマルチタイプと同じ金額です。パワーによっては天井埋込み型の方が壁掛け型よりも工事費用が安くなることがあります。
ただし3馬力と10馬力では性能が全く異なるので同じ用途には利用できません。一般的に広い店舗や事務所などで業務用エアコンが必要な場合には、天井吊り型や埋込み型が採用されています。特に埋込み型は室内機が出っ張らないため、デザインをスタイリッシュに見せることができます。壁掛け型はパワーが弱いため小規模な店舗や事務所などに使われるのが通常です。
床に縦長の室内機を設置するタイプもあり、壁掛け型と比べるとパワーが大きく天井に設置するタイプより見積が安いという特徴が存在します。このタイプは床に広いスペースが必要になるため工場や倉庫などで使われるのが一般的です。
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