業務用エアコンの天井埋め込み型ビルトインタイプ

一言で業務用エアコンと言っても様々な種類のものがありますが、業務用エアコンの天井埋込型ビルトインタイプとは、吹出口を自由にレイアウトすることができる業務用エアコンです。機械の本体を天井の中に埋め込んだ上で、本体からは吹き出し口までダクトで風を送る仕組みです。吸い込み口は機器本体の真下にあたり、天井面に取り付けを行うことになります。天井面に機械本体を見せたくない、空調空気を分散して吹き出ししたいなどの場合に採用されることになります。

機械の位置や吹出口の位置などが室内のレイアウト等に合わせて柔軟に対応することができるものの、他のタイプと比べた場合には、ビルトインタイプは部材や工事費は高くなる傾向にあります。1室内ユニットあたり、吹き出口は2から4カ所設けることができます。これは能力によっても異なるものの、分散快適空調が可能と言えるでしょう。フレキシブルダクトによって室内ユニットから噴出口までは約10メートルまで可能です。

施工を行う場合には、設置する天井裏のスペースが機器の設置、またダクトの施行においても支障がないかどうかを確認しなければなりません。電源スペースを確保することも大切です。天井埋め込み型ビルトインタイプは、部屋の真ん中に機器を設置することによって、部屋の隅々から冷たい空気を吹き出すことができ、部屋全体にまんべんなく空気を行き渡らせることができます。上手に活用することによって、冷暖房効率を上げることが期待できるでしょう。